リゲルのデッキ置き場

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【遊戯王Advent Calendar22日目夜】デュエルロワイヤルはいいぞ

初めましての方は初めまして、リゲルです。

昨年に続いて刺身さんの企画した「遊戯王Advent Calendar」に参加しています。なんと今年は昼夜で1日2本ずつと盛り沢山!他の方の記事も是非!

遊戯王Advent Calendar」企画詳細はこちら↓

sashimimihsas.hatenablog.com

他の方の記事はこちらから↓

・昼の部

adventar.org

・夜の部

adventar.org

 

前回の記事はおもちィさんによる"愛"についてでした。遊戯王というコンテンツの枠に留まらず考えさせられる記事でしたね。思わず自らを顧みさせられました。

mochimochimidra.hatenablog.com

 

そんな流れの中、普段はデッキ紹介ばかりやっている当ブログですが、間が良いのやら悪いのやら、今回は毛色を変えて布教記事です。皆さんの琴線に触れるように祈っております。

テーマはこちら!

 

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■デュエルロワイヤルとは

皆さんはデュエルロワイヤルというものをご存じでしょうか。デュエルロワイヤルとは、通常の構築戦とは異なり、7種類の”固定デッキ”【ロワイヤルデッキ】の中からお互いに1つを選んで対戦するという、特殊フォーマットです。

 

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遊戯王公式チャンネルで対戦動画が展開されていて、ちょうど明後日24日から第3回が始まりますね。まだ見たことないという方は是非チェックしてみて下さい。単純に出演者同士の掛け合いがバラエティー番組としても面白いので。

 

www.youtube.com

 

そんなデュエルロワイヤルののコンセプトは

 

 

1000 年先も遊べる遊戯王

 

 

です。

 

これには2つの意味が含まれていて、1つは先述の通り「固定デッキを使用するため、一度デッキを組めば更新不要で一生遊べる」ということなのですが、もう1つは「その固定リストで対戦を繰り返しても飽きずに楽しめる」ということです。

 

デュエルロワイヤルは引退プレイヤーをメインターゲットに据えたコンテンツではありますが、この記事を読んでいるような現役デュエリストがプレイしても面白いということが少しでも伝わればと思い、ロワイヤルデッキの作成に携わった者の端くれとして布教用の記事を書いてみた次第です。

 

■ルール

まずはルールの説明をば。

とは言っても使用デッキを以下の7つの中から選ぶことと、先行ドローがあること、EXモンスターゾーンが存在しないことを除いては現行のマスタールールのままです。デッキさえあれば違和感なくそのまま遊べると思います。

シングル戦で手軽に遊ぶも良し、マッチ戦で実力を競うのもありです。3デッキ選択のBO5形式などで、より戦略性を高めて遊んでみるのも面白そうですね。(今思いついた)

 

デッキリスト

※各画像をタップするとカードDBに飛べるようになっています。

【ブラック・マジシャン】

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青眼の白龍

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【ギア・フリード】

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アトランティス

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【ロックバーン】

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サクリファイス

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【デス・ガーディウス】

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■デュエルロワイヤルのここがいい

①(意外と)競技性が高い

採用カードからかなりカジュアルなイメージを持たれるかもしれませんが、見た目以上に実力が反映されるゲームです。

サーチ手段が乏しいが故に引いた札でゲームプランを組み立て・変えていく必要があったり、アドバンテージ獲得手段が非常に限られる且つ複数枚のカードを要求する動きが多いためリソース管理がシビアに要求されたり、トレードオフ関係にあるライフ/カードアドバンテージを天秤にかけて悩んだり……えとせとら。

特に重要になってくるのは相手の手札、セットカードの予測です。お互い事前にデッキ内容を把握していること、またターン数も比較的長くなりやすく判断材料が揃いやすいことから、実力者であればかなりの精度で言い当てることが可能になります。

 

また、これらの考え方・スキルを磨くためにデュエルロワイヤルをプレイしてみるのも良いでしょう。ゲームスピードやカードパワーの違いから、そっくりそのまま現代遊戯王に還元できるとは限りませんが、参考にはなると思います。

僕個人の話で言えば、周囲のプレイ環境が比較的ゆっくりなこともあり、セットカードや手札の予測スキルは非常に役立っていると感じています。

 

②固定デッキである

デッキが固定であることは上記の通りゲーム性にも影響するのですが、それ以上に大きなメリットは「いつでも手軽にプレイが出来る」という点です。カードを自由に選択してデッキを組むという行為はカードゲームの大きな醍醐味の一つではありますが、同時に相応の時間と労力を要します。

特に環境の移り替わりが激しいトーナメント環境でのデュエルは、僕のように偶にプレイする程度の人間にとってはデッキのアップデートが中々追い付かなかったりします。僕の唯一の手持ちである【閃刀姫】は現在《魔鍾洞》が入ったまま放置されています。

 

現代遊戯王は現代遊戯王で非常に面白いのですが、偶にくらいの頻度で「実力を競い合う」ゲームが手軽に楽しみたい、という場合にはこのデュエルロワイヤルはうってつけであると言えるでしょう。

 

7デッキという選択肢がある

固定デッキであることのメリットは先述の通りですが、逆に欠点を挙げるとすると、どうしても飽きが来やすいという点でしょう。どんなゲームでも極めることで初めて見えて来るものがあるとは思いますが、人間得られる気付きが徐々に少なくなるにつれて「飽き」を感じてしまうものです。

デッキが固定であるという制約の下で、「1000年先も遊べる」ゲームたらしめるために最も単純な解答が、この「デッキ数を増やす」という方法です。1デッキのみではミラーマッチの1通りしかありませんが、デュエルロワイヤルは7デッキありますので、組み合わせはミラー含め28通り存在します。メタゲームの把握や、対面ごとのプレイングを探ったりと相当な時間をかけても遊び尽くすのは難しいでしょう。僕は人一倍このデュエルロワイヤルをプレイしていると思っていますが、未だに「デュエルロワイヤル分からん」状態です。

 

またデッキが複数用意されていることで、好みのデッキタイプが一つくらいはあるのではないでしょうか。そのデッキを極めるぜという楽しみ方も十分面白いと思います。

 

公式TVCM】遊戯王ラッシュデュエル 最強バトルデッキ!!/芦田愛菜 - YouTube

※画像はイメージです

 

④壺

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Fooooooo~~~~⤴⤴

 

間違いなく遊戯王において最も気持ち良い瞬間でしょう。引いたら叩きつけてやりましょう。

 

■各デッキ紹介

ここまで読み進めている方は、きっとデュエルロワイヤルで対戦したくてうずうずしていることでしょう。そうだよな?(圧)

ということで各デッキ簡単に特徴を紹介していきます。

【ブラック・マジシャン】

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扱いやすいカードが揃っており、また《黒き森のウィッチ》及びそれをリクルートできる《マジシャンズ・サークル》《ダーク・ホライズン》の存在から安定感は高めです。ただ、それら豊富なサーチ・リクルートで相手のデッキや場面に応じたカードを持ってくる必要があるので、真価を発揮させるには相応の知識とプレイングが要求されるやや玄人向けのデッキです。またライフを大きく削れるカードも多いので、アドバンテージ面で劣勢に立たされてもワンチャンス狙って行けます。

そして何より《聖なる魔術師》の存在から《強欲な壺》を最大4回打つことができます。沢山ドローして気持ちよくなりましょう。

 

青眼の白龍

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ほぼ全てのモンスターを戦闘破壊出来る《青眼の白龍》と、セットモンスターを問答無用で処理できる《白竜の聖騎士》の両刀を振り回していくパワーデッキです。相手に対応するというよりもこちらの強みを押し付ける類のデッキなので、ロワイヤル初心者にもおすすめしやすいデッキです。

 

【ギア・フリード】

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ロワイヤルデッキの中でも随一の除去力を誇り、地道なアド取りが得意なデッキです。特に2種の《ギア・フリード》によって相手ターンにフリーチェーンで妨害が出来るというのは大きな強みです。今となっては信じられないことですが、かつては2枚使えたという《増援》で場面に応じた戦士を使い分けましょう。

 

アトランティス

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アトランティス》によるレベルダウン効果で序盤から高打点を押し付けていき、最後は《ダイダロス》で〆というのが王道パターン。搦め手は少ないですが、ごり押しでライフを削りきる手段が豊富です。

個人的イチオシカードは《黄泉へ渡る船》。カタログスペックではめちゃくちゃ弱そうに見えるカードですが、1400という守備力が非常にイヤらしく、《マンジュ・ゴッド》や各種リクルーターでは処理されず、ほぼ確実にアタッカーとトレード出来ます。

 

【ロックバーン】

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名前の通りバーンデッキですが、一般的な【ロックバーン】とは違って《レベル制限B地区》などの永続ロックカードが採用されていません。削り切るまでにかかるターン数を目算した上で、各種ロックカードの使い分け、発動タイミングを考えて行く必要があります。ただ逆にこちらからの攻撃もほぼ制限されないので、戦闘ダメージも重要なダメージソースだったりします。総じて数ターン先を見据えたプレイが要求されるデッキと言えるでしょう。

他のデッキと比べてもキャラ要素強めなので、マリクごっこしたい方にもおすすめです。

サクリファイス

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サクリファイス》中心のコントロールデッキです。高打点自慢のデッキに対しては強く立ち回れますが、単体のカードパワーは低めなので、《サクリファイス》の使いどころによって大きく勝率が変わってきます。因みに僕はあまり上手く使えません、要練習。

 

【デス・ガーディウス】

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《デス・ガーディウス》という最強打点カードを擁し、且つ3種のコントロール奪取カードも持つため、モンスター同士の争いでは無類の強さを誇ります。ただ代わりに下級モンスターは戦闘面ではあまり期待できないので、《デス・ガーディウス》ないし《ダーク・ネクロフィア》の召喚を最優先に動きましょう。目指す場所は分かりやすいので、このデッキもロワイヤル初心者におすすめしやすいデッキですね。

 

■終わりに

ここまでお読みいただきありがとうございます。これを読んで少しでもデュエルロワイヤルに興味が出たという方がいれば幸いです。

最初から全部集めるというのは中々ハードルが高いですが、何か気に入ったデッキを1つ2つだけ組んでみるというのでもいいと思います。試しにやってみて面白ければ他のも組めばいいだけなので。

 

今回は割愛しましたが、ロワイヤルデッキの作成過程についてはサークルのnoteに書いてありますので、より詳しく知りたいという方はどうぞ。

 

note.com

 

最後に宣伝フェイズ。

僕の所属する東大遊戯王サークルはコミックマーケット99に参加し、デュエルロワイヤルについての解説本を頒布します!全81ページ、10万字弱の大ボリュームになっておりますので、もしご興味あればどうぞ。(イベント終了後、メロンブックスでの委託も予定しております。)

 

 

 

アドベントカレンダーも早いものでクライマックスが近づいて来ましたね。最後まで要チェックだ!

次回は雨みずかさんの記事です!

amemizuka.livedoor.blog

 

それではまたいつかの日まで。