【"ウィジャ盤は"添えるだけ】デッキ紹介【遊戯王Advent Calendar21日目A】
こんにちは、リゲルです。早いもので今年も終わりが近づいて来ました。振り返ってみると結局今年もブログを碌に更新してないですね。
年末恒例になってきましたが、今年も遊戯王アドベントカレンダーに参加して記事を書いてみました。主催の刺身さんには感謝の念が絶えません。
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昨日の記事はこちら↓
さて本題ですが、今年の僕の記事はデッキ紹介です。今回のテーマは皆さんご存知このカード。
《ウィジャ盤》
このカードと「死のメッセージ」カード4種類が自分フィールドに揃った時、自分はデュエルに勝利する。①:相手エンドフェイズにこの効果を発動する。手札・デッキから、「死のメッセージ」カード1枚を「E」「A」「T」「H」の順番で自分の魔法&罠ゾーンに出す。②:自分フィールドの「ウィジャ盤」または「死のメッセージ」カードがフィールドから離れた時に自分フィールドの「ウィジャ盤」及び「死のメッセージ」カードは全て墓地へ送られる。
1.デッキレシピ、コンセプト
《ウィジャ盤》での特殊勝利を目指すにあたって1番鍵になるのは、如何にして《ウィジャ盤》及び「死のメッセージ」を守るか、だと思います。最初は《宵星の機神ディンギルス》《ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン》《聖珖神竜 スターダスト・シフル》などで破壊耐性を付与することを考えたのですが、「対象を取らずに除外」などの強烈な除去が横行する昨今、これらで守り切るのは難しいだろうと判断しました。
そんな中着目したのが《ウィジャ盤》サポートカードの一枚、《ダーク・サンクチュアリ》です。
《ダーク・サンクチュアリ》
①:自分の「ウィジャ盤」の効果で「死のメッセージ」カードを出す場合、そのカードを通常モンスター(悪魔族・闇・星1・攻/守0)として特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したカードは「ウィジャ盤」以外のカードの効果を受けず、攻撃対象にされない(この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる)。②:相手モンスターの攻撃宣言時に発動する。コイントスを1回行う。表だった場合、その攻撃を無効にし、その相手モンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与える。
《ウィジャ盤》以外の効果を受け付けず、攻撃対象にもされない、という強固な耐性を付与して「死のメッセージ」カードをモンスターゾーンに出せます。そしてこの耐性は《ダーク・サンクチュアリ》が除去された後も有効、一度特殊召喚に成功してしまえば安泰な訳です。
しかし「死のメッセージ」に耐性を付与したとしても、肝心の《ウィジャ盤》本体についてはノータッチ。結局《ウィジャ盤》のデメリット↓
②:自分フィールドの「ウィジャ盤」または「死のメッセージ」カードがフィールドから離れた時に自分フィールドの「ウィジャ盤」及び「死のメッセージ」カードは全て墓地へ送られる。
これが足を引っ張ります。
もうお気付きの方もいらっしゃるでしょう。つまり話は単純で、《ウィジャ盤》を置かなければいい、というだけの話です。「死のメッセージ」カードを場に置く手段は《ウィジャ盤》以外にも、もう一つあります。
《死の宣告》
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、自分フィールドの「ウィジャ盤」及び「死のメッセージ」カードの数まで悪魔族モンスターを対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。②:魔法&罠ゾーンのこのカードを墓地へ送って発動できる。自分の手札・デッキ・墓地から「死のメッセージ」カード1枚を選び、「ウィジャ盤」の効果扱いとして自分の魔法&罠ゾーンに出す。
《死の宣告》は《ウィジャ盤》の効果扱いで場に置くので、問題なく《ダーク・サンクチュアリ》の効果を適用することが可能です。ということで目指すは、《ダーク・サンクチュアリ》発動下で《死の宣告》をひたすら使い回し、「死のメッセージ」が全て揃った状態で最後に《ウィジャ盤》を捲る、です。
一度展開した「死のメッセージ」は「壊獣」や《閉ざされし世界ノ冥神》等の限られた手段でしか除去されず、また仮に除去されたとしても《ウィジャ盤》さえなければ他の「死のメッセージ」が巻き添えになることはないので、《死の宣告》をもう1回打つだけでリカバリー出来ます。また《ウィジャ盤》の発動に対しても、既に「死のメッセージ」が全て揃っているのであれば、チェーンでの除去はおろか、カウンター罠の発動すら許さずに勝利になるので、一瞬の隙もありません。
ということで順当に考えたはずが、文字通り逆張り(H→T→A→E→D)になってしまいました。とは言え、勿論安全が確認できているのであれば素直に《ウィジャ盤》を捲っても問題はないので、実際のところは《死のメッセージE》くらいは《ウィジャ盤》で置くことが多いです。その辺りは臨機応変に。
2.回し方
初動は《斬機サーキュラー》ないし、《塊斬機ダランベルシアン》を立てる事です。有名な初動かとは思いますが、一応書いておきます。
・《斬機サーキュラー》のパターン
①《斬機シグマ》を墓地に送りつつ《斬機サーキュラー》を特殊召喚
②《斬機シグマ》を自身の効果で蘇生、《斬機サーキュラー》で《斬機超階乗》をサーチ
③2体で《塊斬機ダランベルシアン》、効果により《斬機ディヴィジョン》をサーチ
④《斬機ディヴィジョン》を召喚し、《塊斬機ダランベルシアン》と《スプラッシュ・メイジ》をリンク召喚、適当な「斬機」を蘇生して《デコード・トーカー・ヒートソウル》
・《塊斬機ダランベルシアン》のパターン
①《塊斬機ダランベルシアン》により《斬機サーキュラー》をサーチ
②《斬機ナブラ》を墓地に送り《斬機サーキュラー》を特殊召喚
③《斬機ダランベルシアン》の効果で自身をリリースし《斬機ナブラ》を蘇生、《斬機サーキュラー》で《斬機超階乗》をサーチ
④《斬機ナブラ》で自身をリリースして、デッキから《斬機ディヴィジョン》ないし《斬機シグマ》を特殊召喚
⑤《斬機サーキュラー》とリクルートした「斬機」で《スプラッシュ・メイジ》をリンク召喚、適当な「斬機」を蘇生して《デコード・トーカー・ヒートソウル》
いずれのパターンでも墓地に斬機を3種類貯めつつ、《デコード・トーカー・ヒートソウル》+《斬機超階乗》を構えることが出来ます。
《斬機超階乗》からの《塊斬機ダランベルシアン》で任意のレベル4モンスターがサーチ出来るわけですが、ここで手札に加えるのが《賢瑞官カルダーン》ないし《バトル・サバイバー》。いずれも《死の宣告》を使いまわせるカードですね。
そんなこんなでドローを回しながら《天獄の王》《迷宮城の白銀姫》などを駆使して、《ダーク・サンクチュアリ》《死の宣告》《ウィジャ盤》を集めていきます。
中盤以降の戦線維持には「Gゴーレム」を採用。《塊斬機ダランベルシアン》で《斬機ディヴィジョン》を蘇生すればそのまま地属性2体orサイバース2体で展開に繋げられることと、中継で挟む《Gゴーレム・スタバン・メンヒル》を後々《スプライト・エルフ》で蘇生することによって、《賢瑞官カルダーン》や《バトル・サバイバー》を回収できる点が評価ポイントです。
《Gゴーレム・インヴァリッド・ドルメン》は非常に強固な耐性を持っており、十分すぎるくらいの時間を稼いでくれますし、攻撃強制効果を持つため《バトル・サバイバー》の相手ターン起動も狙えます。何かの間違いで《ウィジャ盤》での勝利が不可能になってしまった場合でも、攻撃強制効果により《ダーク・サンクチュアリ》のスピリットバーンを誘発させたり、《ジュラゲド》や《斬機ディヴィジョン》で打点操作して突っ込ませたりというサブプランにもシフト可能。初動以外で余りがちな《斬機サーキュラー》をドローに変換できることもあり、非の打ち所がないですね。
3.各カードの採用理由
・《ジュラゲド》
先述の《Gゴーレム・インヴァリッド・ドルメン》の打点上昇に加えて、初動のランク4補助と《デコード・トーカー・ヒートソウル》によるライフ消費を補う事ができます。悪魔族なので《死の宣告》により回収出来ることも嬉しいポイント。ダブろうが問題ない、というかダブる即ち《塊斬機ダランベルシアン》が立てられるということなので3枚採用。
・《スクラップキマイラ》《スクラップラプター》《スクラップ・ワイバーン》《スクラップ・ドラゴン》
初動となる《塊斬機ダランベルシアン》や《御影志士》といったランク4が組める且つ、地属性であるため「Gゴーレム」の素材や《Gゴーレム・スタバン・メンヒル》で拾って強いことを評価しての採用。また《天獄の王》や《迷宮城の白銀姫》の都合で罠を厚めにして置きたいという都合と、パーツを揃えるまでの時間稼ぎの札を入れたいと思っていたところに、《バトルスタンソニック》が上手いことハマったという話もあります。
《スクラップ・ワイバーン》は初動ではなく、中盤以降に盤面を捲りつつ《スプライト・エルフ》に繋ぎとして使用します。《スクラップ・ドラゴン》は純粋な除去札。効果起動後に《スクラップ・ワイバーン》の素材になり、そのまま蘇生されて再び効果起動することが多いです。自フィールドの対象を《天獄の王》適用下のセットカードや、耐性を付与した「死のメッセージ」にすることが出来ればお得ですね。
・《斬機ディヴィジョン》
「斬機」セットが採用される時はこの枠が《斬機ダイヤ》になっていることが多いかなと思います。今回こちらを採用した理由は、先述の通り「Gゴーレム」に繋げる上で地属性であることが偉く、また《塊斬機ダランベルシアン》を安全に残すために《斬機超階乗》はエンドフェイズに打つことが多く、《斬機ダイヤ》の効果が活きることが少ないからです。《Gゴーレム・インヴァリッド・ドルメン》の補助も前述の通り。
・《Gゴーレム・ぺブルドッグ》
《サイバネット・マイニング》の「斬機」以外の択として、素直に「Gゴーレム」の展開をするために。《サイバネット・マイニング》や《ダーク・オカルティズム》、「トロイメア」など手札コストを要求するカードも多いので、手札補強としてもあったら便利というカードです。
・《化石調査》
基本的には《スクラップ・ラプター》へのアクセスは《バトルスタンソニック》に任せるのですが、《天獄の王》から直ぐに欲しくなることも偶にあるので、一枚だけ採用。
・《ダーク・オカルティズム》
忘れられがちなのですが、実は《ウィジャ盤》をサーチ・サルベージできます。
・《バージェストマ・マーレラ》
落とし先としては《ダーク・サンクチュアリ》をサーチするための《救いの架け橋》や、《賢瑞官カルダーン》を回収するための《宿命を抱く爆弾》、《天獄の王》を使い回す《Vivid Tail》、緊急用の《仁王立ち》《ブレイクスルー・スキル》。《バトル・サバイバー》と合わせて万能罠サーチや、《賢瑞官カルダーン》で永続罠を拾ったりも出来ます。フリーチェーンなので《迷宮城の白銀姫》の起動役だったり、レベル2として《スプライト・エルフ》の素材になったりという面でも便利。落とし先が豊富なので中盤以降も腐ることはなく、《救いの架け橋》は早めに落としておきたいので3枚採用。
・《トロイメア・グリフォン》《トロイメア・ユニコーン》《トロイメア・ケルベロス》
トロイメア軍団。盤面が埋まって「死のメッセージ」が置けなくなることを避けるため整地用のリンクは厚めに採用しています。いずれも《Gゴーレム・インヴァリッド・ドルメン》と相互リンク可能で、特に《トロイメア・グリフォン》《トロイメア・ケルベロス》では更に強固な盤面を築くことが出来ます。悪魔族なので《死の宣告》で再利用も可。
《トロイメア・グリフォン》は言わずもがな《死の宣告》の再セット用。《トロイメア・ケルベロス》は「Gゴーレム」や《スプライト・エルフ》への中継として優秀。
4.採用を検討したカード
・《アンクリボー》
《死の宣告》や《バトル・サバイバー》で回収でき、《Gゴーレム・インヴァリッド・ドルメン》や《デコード・トーカー・ヒートソウル》を蘇生しようと思っていました。しかし能動的に仕事ができず、《バトル・サバイバー》自身を蘇生したいタイミングもあるという点を考慮して《リビングデッドの呼び声》の方を優先、《賢瑞官カルダーン》で回収も効きますしね。
・《ディメンション・スライド》
《天獄の王》《迷宮城の白銀姫》でセットしても即座に発動できる札として検討していました。相手ターンであっても《斬機超階乗》で条件を満たせます。
しかしわざわざ単純な除去札を持ってくるくらいなら、パーツを揃えに行く方が強いことが大半だったので没。
5.おわりに
いかがだったでしょうか?(定期)
《ウィジャ盤》のように明確にタイムリミットがあるカードを使うと、「果たして突破出来るかな?」みたいにニヤニヤしながら相手を眺めることが出来て楽しいですね。いずれは《No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ》にも挑戦してみたい。
明日の投稿はエクィテスさんと橘柳さんです!
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